喫煙が止めにくい原因は、ニコチンにあります。タバコ煙中のニコチンには麻薬と同様の依存性があり、禁煙の為に喫煙を中止するとニコチンの血中濃度が下がり、イライラや集中力の低下などの「離脱症状」と呼ばれる状態を引き起こします。この離脱症状のつらさから禁煙が困難となり、結果「止めたいけどやめられない」というジレンマに陥るのです。禁煙を成功させるには、この離脱症状を軽減させる、ニコチン置換療法が有効です。ニコチン置換療法とは、ニコチンを喫煙以外の方法で体内に吸収させる事により禁煙時の離脱症状を軽減し、禁煙を容易にするものです。この「喫煙以外の方法」に用いられるのが禁煙補助剤です。タバコには、ニコチンだけでなく200種以上の有害物質が含まれていますが、禁煙補助剤にはニコチン以外の有害物質が含まれていないため安全です。これまで、禁煙補助剤として、ニコチンパッチなど様々な製品が販売されていましたが、パッチを貼ることによる接触性皮膚炎や、使用してから効果が得られるまでの時間が長いなど問題も多く、広くは普及していない状況です。

タバコに含まれる有害物質
タバコの煙には4000種以上の化学物質が含まれ、そのうち200種以上が有害物質。
■3大有害物質
ニコチン
タバコ煙の粒子相に含まれる精神作用物質。中枢神経系の快楽中枢に働いて「快楽」をもたらすが、この「快楽」を求めて喫煙を続けることで脳に変化がおこり、タバコ依存につながる。タバコ依存症の原因物質。循環器、消化器、呼吸器に悪影響をもたらす。
タール
100種以上の発ガン性物質や、発ガン促進物質、その他有害物質が含まれている。
一酸化炭素
赤血球のヘモグロビンと強力に結びつき、組織への酸素運搬機能を妨げ、血液の酸素運搬機能低下と酸素欠乏をもたらす。動脈硬化を促進させるといわれている。

喫煙によりリスクの高まる疾患
消化器官疾患
胃潰瘍、十二指腸潰瘍 など
呼吸器疾患
虚血性心疾患、慢性気管支炎、肺気腫、喘息 など
循環器疾患
心筋梗塞、抹消血管障害、大動脈瘤、狭心症、脳血栓 など。
ガン
肺癌、口腔・咽頭癌、喉頭癌、食道癌、肝臓癌、膀胱癌 など

喫煙の周囲に及ぼす喫煙の影響

タバコ依存と禁煙のメカニズム